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インバウンドコラム
Covid-19後の経済回復はアジアから

2020年06月26日
キャンペーン

ベトナム・中国・台湾の海外渡航制限解除への道

  ベトナムは感染者数324例、死者数0と新型コロナウィルスパンデミック対策に成功し、厳しかった外出規制が解除され、ラッシュ時の渋滞が戻ってきました。2020年4月の外国人旅行者数は前年比98%減少し、大きな打撃を受けた観光業界を支援するため、5月中旬には、低価格で高品質な旅行商品を提供し国内旅行を促進する、「ベトナム人のためのベトナム旅行」キャンペーンが始まりました。昨年、ベトナムの旅行消費は726兆ドン(3兆4千億円)でベトナムGDPの12%を占めますが、人数では全体の17%にもみたない外国人旅行者の旅行消費額が、国内旅行者の消費額をわずかにしのぎ過半数を占めます。ベトナム旅行代理店協会会長でベトナム観光協会の副会長でもあるVu The Binh氏は、「ベトナム国内の旅行消費を促すため、ホテルや航空会社は価格を半分に値下げしています。この国内旅行啓発キャンペーンが終了する7月中旬以降は、ウイルスの状況に応じて、国際旅行を促進するプログラムに着手する予定だ。」と述べています。ベトナムもコロナ対策に成功した国同士で渡航を再開する「旅行バブル」に参加することを検討していて、ベトナム政府観光アドバイザリーボードのKen Atkinson副議長は、オーストラリアとニュージーランドが第一の候補だと言っています。「ただし、ベトナムにとって最大の旅行市場である中国と韓国も、安全が確認され次第、渡航を再開する計画を準備すべき」ともコメントしています。ほか、東南アジア諸国では、タイが再開に向けて準備をはじめ、インドネシアのバリ島は10月再開をめざしています。(参照※1、図1)

ベトナムのラッシュアワーの様子

   中国でも国内の旅行制限が解除され、5月1日~の労働節休暇中は、1億1500万人以上が国内旅行したと中国メディアは報じています。Ctripによると、ミレニアル世代が旅行再開の大きな推進力で、レンタカー需要が10%増加しています。短期的にはクルーズ船など、閉ざされた環境を避けると思われますが、中国国内のホテル稼働率は、すでに回復の兆しをみせています。1億7500万人の中国から世界への海外旅行者数は、コロナウィルスパンデミックで30%~75%落ち込み、オーストラリアやカンボジア、日本、韓国、タイ、ベトナムといった中国人観光客に人気の旅行先は訪問者数が激減しました。ゆっくりではありますが、海外旅行が再開されれば、中国人観光客が一番に向かう先は、近隣のアジア諸国でしょう。タイのホテル不動産コンサルタント会社C9 HotelworksがTrip.comと共催した中国タイ旅行アンケート調査によると、回答者の71%が今年中にタイに旅行したいと答えています。海外旅行に行くならいつ頃と考えているか?という質問には、10月が最も多い回答となっています。(参照※2、図2)C9 Hotelworks社は中国からベトナム、フィリピンへの旅行意向調査も実施していて、いずれも10月がピークとなっています。(参照※3、図3)中国では今年の国慶節休暇には海外旅行へ行けるだろう、行きたいと思っている人が多いようです。

タイ観光局インスタグラム
Hotelworks社の旅行意向調査について

  1ヶ月間、新規感染者がでなかった台湾でも5月20日以降、観光振興のため「防疫安心旅行」(原文「防疫安心旅遊」)を推進すると台湾交通部観光局がFacebookで発表しました。その第一段階として、感染を予防し観光を促進するための安全基準マニュアルを策定しました。第二段階として5月20日から国内旅行解禁フェーズに入り、第三段階で国際旅行をと、制限を段階的に解除していくとしています。交通部観光局長の林嘉龍氏は「国内旅行市場を段階的に強化し、ウイルスフリーで安全な旅行を切り札に、国際旅行マーケットでの台湾の地位回復と成長を模索している」と語っています。(※4、図4)台湾外交部は、日本政府が入国制限緩和第一弾としてタイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドの4か国と交渉に入る方針を固めたとの報道を受け、対象に台湾を加えるよう日本側に打診したことを明らかにしています。(※5)

  タイのバンコク・ポストでは、韓国と中国、香港が海外旅行者送り出し市場として最も有望だというExpediaの見解を報道しています。また、マッキンゼーのCovid-19消費者同行調査によると、コロナ後の景気回復に最も楽観的なのは中国で、日本は中国や韓国と比較して悲観的なため、日本からの海外旅行者数の回復は遅くなるとみています。(※6)グローバル旅行バブルの協定を締結するには、訪日客数ばかりではなく日本人の海外旅行者数の回復が示せるかも重要です。政府の国内経済支援策も重要な鍵となりそうです。

※1 ベトナム市場 | South China Morning Post
https://www.scmp.com/news/asia/southeast-asia/article/3085115/vietnamese-tourism-hit-hard-coronavirus-leading-cut-price
※2 中国市場 | South China Morning Post
https://www.scmp.com/magazines/style/leisure/article/3085641/chinas-economy-recovers-coronavirus-post-pandemic-travel
※3 中国タイ旅行諸費調査|C9 Hotelworks
https://www.c9hotelworks.com/wp-content/uploads/2020/05/china-philippines-travel-sentiment-survey-202-05.pdf
※4 「防疫安心旅遊」520上路!|東森財經新聞
https://fnc.ebc.net.tw/FncNews/headline/119371
※5 入国制限緩和に台湾を | 中央社フォーカス台湾
http://japan.cna.com.tw/news/apol/202006010001.aspx
※6 韓国・中国が回復をリード|Bangkok Post
https://www.bangkokpost.com/business/1917092/south-korea-china-to-lead-travel-recovery

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